元社畜→今は家畜のBLOG

妻の家族と同居を始めて家畜になりました

社畜から家畜になった話

みなさん こんにちは

「元社畜→今は家畜」です。 

私は3年前まで超がつくほどのブラック企業で働いておりました。

 

休みは週1回しかなく、夜勤もあり、日勤でも出社は朝の5時、平日の残業も月80時間。それでして、給料は400万円ほど。平日、月80時間残業して年収400万円ですので、当然休日手当は愚か、残業代も全額もらえておりまえせんでした。

これだけのひどい環境であれば、どこかのスタートアップ企業あるあるだな、とみなさんは思われたかもしれませんが、驚くことに、私がいたのは上場企業、しかも東証一部上場の企業でした。

それでも、まだ100歩譲って、やりがいや自分の成長に繋がる環境であれば、将来のためにと思えたかもしれませんが、やりがいや成長を感じられる職場ではありませんでした。

大企業あるあるですが、中途採用で雇われた人は、あまり成長につながるような仕事はさせてもらえない。どちらかというと、人が行きたがらないような僻地に配属させられ、気づいたら何もせず10年、20年と過ごしていた、というのはよくある話です。

最初の3年は、日々入れ替えられていく新卒エリートを見て、自分もいつかはここを出れるんだと希望を燃やします。

ところが5年で、自分はこいつらとは違うのかと気づき始め、8年経つと、自分の中から異動という言葉を消し去ります。そして10年経った頃には、「俺はこの部署がいいんだ!」という錯覚に見舞われ、周りにそのように公言するようになります。

社畜の完成です。

そんなひどい環境です。

にもかかわらず、ほとんどの社員は、大企業というブランドに満足し、今の自分達の状況がやばいことに疑う人はいませんでした。

 

まさに社畜です。

 

なかなかできない脱獄

一方、私ですが、働き始めてすぐにこの会社はおかしいということに気づきました。

正直、牢屋の方がまだ環境はましだったと思います。

朝、5時に出社ということは、起きるのは4時、家を出るのは4時半頃です。

泥棒でもそんな時間、起きていません。

一部、話が分かる同僚たちとの間では、辞めることを「脱獄する」、異動を「移送される」と表現していました。

確か、入社の次の日から転職活動を始めたと思います。

しかしですよ、しかし、当時既に2社目だった右も左もわかっていない若造が、簡単に転職できるはずもなく、毎日ほとんど寝れない中、過酷な環境で労働していました。

正直、1年いるごとに1年寿命は縮まったと思います。

車通勤でしたが、朝が早すぎたので、寝ながら運転してたこともあると思います。それさえも、はっきりとわからないくらい、限界の中生きていました。

今の妻とも何度も喧嘩しました。喧嘩というより、一方的に妻に何度も当たり散らしました。

すでに結婚はしており、妻は子供を欲しがっていましたが、私自身が子供を作る気になれず、「こんな環境で子育てなんかぜっていにできない」と子供を作ることをずっと断ってきました。

当時を振り返って、妻はこう言います。「あの時は本当に嫌いだった。」と。

更に、「朝、居眠り運転で事故って死なないかな」「そうなったらあのクソ会社を絶対訴えようと思っていた」と。

よく、別れずに今まで耐えてくれたものです。

本当に感謝です。

ついに脱獄に成功

働き始めて6年、ついに私は脱獄に成功します。

面接では、今の環境がひどすぎること、ひどい環境で6年も続けたことを買ってもらい(正直本当それだけだったと思います)、念願のホワイト企業に入社できました。

ずっと支えてくれた妻には本当に感謝しかありません。

明日から社畜生活が終わると思うと、本当に目の前が希望の光で満ち溢れていました。

 

社畜から家畜に変わった日

脱獄してすぐに第一子を授かりました。新しい職場での仕事も順調でした。

前の仕事よりもやりがいや成長を感じられ、休日は多く、残業はあっても1日1時間程度。それでもって、年収は同じ。

何一つ問題はないはずでした。

しかし、ある時、事態は一変します。

妻が妊娠してからは、もともと妻の実家近くに住んでいたということもあり、妻の実家に行くことが多くなりました。

晩御飯を呼ばれたりすることも当たり前になっていたある日、妻が私に「大きなお家買って一緒に住みたい!」と言いました。

「一緒に住みたい!」。この言葉は私の人生を大きく狂わすパワーワードとなることに、この時はまだ気づいていませんでした。

妻の家族は両親とも悪い人ではなかったし、私も育児を手伝ってもらえるし、生活費も2世帯が一緒になれば今よりも減らせるし、貯金もできる。生活に余裕ができたら早くローンも返そう。

メリットだらけだと思い、同居に承諾しました。

しかし、これが本当の悪夢の始まりでした。

この日から私は、家畜の仮免許を取得したのです。

 

続きは乞うご期待くださいませ。